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2024年7月28日

ハクビシンの糞に必要な対策【消毒・駆除・業者選びのポイントを解説】

ハクビシンの糞を放置していると、悪臭へのストレス・家屋へのダメージ・害虫の二次被害が発生してしまいます。

少しでも早く取り除き、ハクビシンも駆除しましょう。ただし、個人では駆除までできないため、害獣駆除業者への依頼がおすすめです。

この記事では、糞を扱う際の注意点や業者の選び方について解説しています。「糞を見つけたが、何をすればいいか悩んでいる」という方はぜひご覧ください。

ハクビシンの糞を見つけたら必要な対策

ハクビシンの糞を見つけたら、以下のような対策が必要になります。

  • 家や家の周辺に他の糞がないか探す
  • 見つけた糞尿を除去する
  • ハクビシンを駆除する

ここでは、具体的な対策方法を紹介していきます。

家・家周辺に他の糞がないか探す

ハクビシンの糞は黒・茶色で5~15cm程度。棒状の形が特徴です。住み着いているのが1頭でも、糞をする場所をいくつも持っている場合があるので、他の場所に糞が落ちていないかを確認しましょう。

ハクビシンの糞がよく見つかる場所は、天井裏やベランダ、庭など身を隠せるところです。糞にはハクビシンが食べた果物が混ざっていることもあるのが特徴です。

見つけた糞尿を除去する

糞尿を見つけたら、ほうきやちりとり、拭き掃除で回収して消毒します。

場所によっては自力で取り除けますが、必ず手袋・ゴーグル・マスク・長袖の衣服で作業しましょう。感染症のリスクがあるため、素手での作業は厳禁です。

回収した糞尿はビニール袋で密閉した上でゴミ袋に入れると、他のものへの汚染を防げます。

天井裏など作業しづらい場所に大量に糞をされていたり、家屋や家財にシミができていたりするレベルなら、解体・リフォームが必要になるかもしれないので、害獣駆除業者に相談することをおすすめします。

ハクビシンを駆除する

ハクビシンの糞尿を取り除いた後は、ハクビシン自体を駆除する必要があります。ハクビシンはいくつもねぐらを持つ動物で、一度別の場所に追い出された後も、戻ってきやすいためです。

このとき注意したいのは、個人でハクビシンを駆除するのは違法だということです。鳥獣保護管理法で保護されているため、駆除には市役所などで自治体の許可を取る必要があります。

捕獲・駆除の許可を取っている間に糞尿被害が拡大することもあるため、少しでも早く害獣駆除業者に依頼するのがおすすめです。

ハクビシンは牙や爪で襲ってくることがあるため、ケガを回避するためにも、無理せず専門家に任せましょう。

ハクビシンの糞を見つけたら駆除の達人への依頼をご検討ください

駆除の達人は、ハクビシンをはじめとする害獣駆除の専門業者です。電話・LINE・メールフォームでの相談は24時間可能ですので、糞を見つけただけでもお気軽にご連絡ください。

糞尿に汚染された箇所を除菌・消毒する

ハクビシンを駆除した後は、糞尿で汚染された箇所を除菌・消毒する必要があります。

糞尿の中を駆除しても、除菌しないと感染症リスクが残ってしまいます。ダニ・ノミの発生の原因にもなるので、しっかりと除菌していきましょう。

なお、ハクビシンの糞は他の害獣に比べると悪臭が控えめですが、同じ場所に糞をする習性があるため、臭いがしみついてしまいます。尿のアンモニア臭もあるので、消臭が大切です。

基本的には高濃度アルコールや専門の薬剤で除菌・消臭していきますが、天井や家屋に糞尿のシミができてしまった段階なら、解体・リフォームで対処します。

再度侵入されないように対策する

ハクビシンを駆除した後は、別のハクビシンが入り込まないように通風口、屋根の隙間などの隙間をふさいでいきます。

頭さえ入れば侵入してしまうので、小さな間も埋めていくことが大切です。金網やパテ、パンチメタルで封鎖していきましょう。難しい場合はネットをかぶせるのをおすすめします。

侵入口をふさいだ後も、劣化していないか定期的なチェックが必要です。自力での封鎖・定期チェックが大変だと感じる場合は、駆除とあわせて害獣駆除業者に頼むこともできます。

ハクビシンの糞の危険性・注意点

ハクビシンの糞を除去する際、素手・軽装で近づいてはいけません。下記のような注意点を意識していきましょう。

  • 触ったり近づくと感染症リスクがある
  • 糞尿によるシミ・悪臭が発生する
  • ノミ・ダニの2次被害が発生する

ここでは、注意点ごとの対処法を紹介していきます。

触ったり近づくと感染症リスクがある

ハクビシンの体には病原菌やダニ、ノミが付着しています。糞尿の中やハクビシンが触った場所にもそれが含まれている可能性が高いため、普段の服装で近づいたりしてはいけません。

ハクビシンが媒介する病気には、下記のようなものがあります。

【ハクビシンの体や便を経由する感染症】

  • トキソプラズマ症
  • エキノコックス症
  • サルモネラ感染症
  • カンピロバクター感染症
  • エルシニア感染症
  • アライグマ回虫幼虫移行症
  • 重症急性呼吸器症候群(SARS)

参考:東京都環境局「表.アライグマ・ハクビシンが媒介する主な感染症」

鼻や目の粘膜に触れるだけでも危険なので、糞尿に触るときは、必ず手袋・マスク・ゴーグル・長袖の衣服で身体を守ります。

ハクビシンそのものに近づくのはもっと危険です。かわいらしい見た目ですが、鋭い牙や爪を持ち、人が近づくと威嚇のために襲ってきます。噛まれたり、引っかかれたりすると上記で紹介した病気のリスクがあるので、絶対にやめましょう。

糞尿によるシミ・悪臭が発生する

ハクビシンは同じ場所に糞をする動物です。ねぐらを複数持つ習性もあるので、家の中の数か所に大量の糞尿がたまってしまうこともあります。

その量はトイレになってしまった天井裏にシミができたり、家の基礎部分が腐ってしまったりするレベルです。

被害箇所が広ければ広いほど除菌・消毒にかかる費用が増えるため、気づいたらすぐに対処しましょう。

ノミ・ダニの2次被害が発生する

糞尿を放置していると、悪臭がストレスになるだけでなく、ノミ・ダニが発生する原因になってしまいます。

ノミ・ダニは皮膚炎、アレルギーの原因になるだけでなく、ハクビシンの血を吸っているため、ハクビシンが媒介する病気を持っている可能性があり、とても危険です。

ハクビシンの血を吸ったノミやダニに噛まれると、上記で紹介した病気にかかるリスクがあるため、ハクビシンを駆除した際には、別途ノミ・ダニを駆除しましょう。市販の燻煙材を利用したり、駆除業者に依頼したりすることをおすすめします。

ハクビシンの糞を自分で除去する方法3ステップ

ハクビシン自体は鳥獣保護管理法で守られる野生動物であるため、自治体の許可がない場合、駆除はできません。糞尿だけなら自力で除去することができるので、下記のような手順を踏んでいきます。

  1. 感染症対策を行う
  2. 糞尿を集めて回収する
  3. 糞尿があった部分を消毒する

ここでは、糞尿を駆除する方法を具体的に解説していきます。

1:感染症対策を行う

ハクビシンの糞尿を自分で取り除いたり、現場に近づいたりする際には感染症対策が必要になります。

【ハクビシンの糞尿駆除におすすめの服装】

  • 防塵マスク
  • 厚手の手袋
  • ゴーグル
  • 帽子・髪留め
  • 長袖・長ズボンの服装

糞尿の除去作業に使った服装は作業後に捨てるので、捨てても困らないものを準備します。

空気中に病原菌が散らばっている恐れがあるため、直接触るだけではなく近づくことも要注意です。肌や髪に病原菌がつく可能性もあるので、なるべく露出を抑えることも大切です。

2:糞尿を集めて回収する

糞尿の除去作業に使った服や掃除グッズは、作業後に捨てたほうが安全です。捨ててもいいものを準備しましょう。

ハクビシンの糞尿に近づいても安全な服装の準備ができたら、ほうきとちりとりで糞を集めていきます。消毒液などで湿らせるとまとめやすくなります。

回収した糞は袋に密閉し、さらにその袋をゴミ袋に入れましょう。糞を集める際に病原菌が舞い上がらないように、そっと掃除することが大切です。

このとき、掃除機を使うと空気中に病原菌が舞い上がってしまうため、絶対にやめてください。

3:糞尿があった部分を消毒する

糞尿を取り除いた後は、高濃度アルコールや専用の薬剤で除菌・消毒していきます。消毒液を吹きかけた後は、使い捨ての雑巾などで拭き掃除を行います。

糞尿の悪臭が残っていると、他の害虫が寄ってくるリスクがあるので、市販の消臭剤などで消臭することも大切です。

ハクビシンの糞対策を業者に依頼する手順3ステップ

ハクビシンの糞対策は自力でも可能ですが、害獣駆除業者に頼んだほうがスムーズです。下記のような手順で選んでいくことをおすすめします。

  1. 資格・実績・口コミをチェックする
  2. 相見積もりで料金を比較する
  3. アフターケアの種類・期間をチェックする

ここでは、ハクビシンの糞を取り除き、駆除まで請け負ってくれる業者の選び方を具体的に紹介していきます。

1:資格・実績・口コミをチェックする

ハクビシンの糞尿への対処を依頼するなら、害獣駆除業者がおすすめです。市役所などの自治体から紹介してもらうか、インターネットなどで自分で探していくことになります。

自分で調べる際は、Googleなどの検索エンジンで「ハクビシン 駆除 お住まいの地域名」などのKWで検索をかける方法が手軽です。Chat GPTに「〇市でハクビシンを駆除してくれる業者を教えてください」といった質問をしてみるのもいいでしょう。

どの方法で見つけた業者も、必ずWEBサイトを確認する必要があります。例えば、WEBサイトに住所や代表者氏名がない業者は、悪徳業者であるリスクが高いためです。

また、ハクビシンの駆除には自治体の許可が必要となるため、狩猟免許を持つ業者であるかどうかチェックしなければなりません。

さらに、糞尿被害で天井裏などが腐ってしまった場合は、解体・リフォームが必要になるため、解体工事登録を持つ業者がいいでしょう。

駆除の際には天井裏や床下に入るケースが多いので、作業中にどこかを壊してしまうこともあり得ます。やむを得ぬトラブルに備えて、損害保険に加入している業者だとより安心です。

上記の資格をWEBサイトや問い合わせでチェックした後は、口コミ評価を探していきます。

自社のWEBサイトだけではなく、害獣駆除業者を紹介しているブログなどに口コミがある業者がおすすめです。害獣駆除業者の一括見積サイトなどにも口コミが掲載されているので、ぜひ活用してみましょう。

2:相見積もりで料金を比較する

WEBサイトをチェックして信頼できる業者を選んだら、3~5社に相見積もりを依頼しましょう。1社に依頼しただけでは費用相場がわかりにくいので、複数の会社に頼んで比較していくことになります。

自分で選ぶのが大変ならば、害獣駆除業者の一括見積もりを作成してくれるサイトを利用しましょう。

【ハクビシン駆除の費用相場がわかりにくい理由】

  • 追い出し・捕獲のどちらの方法による駆除が適切かわからない
  • 侵入口の封鎖など再発防止策の範囲がわからない
  • 糞尿の掃除・消毒が必要になる規模がわからない
  • 家屋へのダメージによっては解体・リフォームが必要になる

見積書を受け取ったら、作業項目からチェックしていきます。他社と比べて作業項目が少なかったり、合計金額しか掲載されていなかったりする場合は、悪質業者である可能性が高いため注意しましょう。

作業内容の提示があいまいな業者は、契約後に「追加の作業がありました」と言って高額請求を行うことがあります。必要以上に高い薬剤を使ったり、余計な作業を追加したりする業者もいるため、他社に比べて不自然な部分がある場合は必ずチェックしましょう。

見積書の内容について問い合わせた際、良心的な業者であればきちんと説明してくれます。納得できない部分は、見積もりの時点で確認してから契約するかどうかを決めることが大切です。

「相見積もりをとっているので、契約を待ってほしい」と伝えると、値下げを行ってくれる業者もあります。

3:アフターケアの種類・期間をチェックする

相見積もりで相場を把握した後は、アフターケアについてチェックしていきます。

ハクビシンを駆除した後は、糞尿の消毒をはじめとして、侵入対策を行う業者が一般的です。しかし、侵入対策の後に何年間保証してくれるかは、業者によって異なります。

侵入しやすい箇所を封鎖するまではどの業者でも行いますが、保証の種類が2種類あるためチェックが必要です。

害獣駆除業者が封鎖した部分からの再発に対応してくれるのが部分保証、どんな場合でも再発した時点で保証の対象になるのが再発保証です。契約前に補償範囲を確認しておきましょう。

【ハクビシンの再発保証でチェックするポイント】

  • 保証期間は何年か
  • 再発した場合は無料で対処してくれるか
  • 定期的な再発チェックがあるか

ハクビシンの侵入しやすい場所は、封鎖した後も経年劣化で破損していないかチェックが必要です。糞尿被害は早く対処できればその分対応金額が安くなるので、定期的にチェックしてくれる業者をおすすめします。

ハクビシンの糞対策には駆除の達人をご検討ください

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ハクビシンの糞被害の予防策

ハクビシンの糞を取り除き、除菌・消毒した後は再び被害に遭わないための工夫が必要です。自力でできる予防対策としては、下記の3点をおすすめします。

  • 侵入経路をふさぐ
  • 庭・家周辺を片付ける
  • 忌避剤・ 防獣ネットを使う

ここでは、予防方法を具体的に紹介していきます。

侵入経路をふさぐ

ハクビシンを駆除した後は、別のハクビシンが入り込まないための対策が必要です。

頭さえ入れば通風口や屋根の隙間などの細い部分からも侵入してしまうため、家中を確認していくことになります。

【ハクビシンが侵入しやすい主な箇所】

  • 基礎コンクリートの通風口
  • 朽ちた外壁などの穴
  • 屋根と屋根が重なっている奥に開いた空間
  • 増築をした接続部分にできた空間

参考:酒田市公式サイト  ハクビシンにご注意ください

柵や網が用意されていたとしても、経年劣化で穴が開いていることもあります。特に、潮風が吹く海側の土地はもろくなりやすいため注意しましょう。

リフォームで増築された部分も隙間ができやすいので、確認が必要です。

侵入されやすい箇所を見つけた後は、金網やパテ、パンチメタルでふさいでいきます。手軽に済ませたい場合は、ネットをかぶせるのをおすすめします。

隙間をふさいだ後も、定期的に劣化や破損がないかをチェックしていきます。

自力での封鎖・定期チェックが大変だと感じる場合は、アフターケアの長い害獣駆除業者を選んで任せることをおすすめします。

庭・家周辺を片付ける

ハクビシンは雑食なので、生ごみやペットフードを盗み食いしてしまいます。一度エサがあると気づくと、近くをねぐらにしてしまうので、食べられるものを庭に出しておくのはやめましょう。室内に片付けられない場合は、密閉できる容器にしまうことで対策します。

もし庭に家庭菜園がある場合は、早めの収穫をおすすめします。ハクビシンが登れない高さの柵で作物を守るという方法もありますが、ハクビシンは電線や木をつたってかなりの高さを行き来できるので、防ぎきるのが難しいためです。

食べ物の取り扱い以外にも、庭や家周辺に薄暗いスペースがないか確認することも大切です。

家同士の隙間や、雑草が伸びて薄暗いお庭はハクビシンが身を隠すスペースの定番です。逆に、身を隠せる場所がなければ、ねぐらにされる可能性が低くなります。

忌避剤・ 防獣ネットを使う

ハクビシンの侵入口を封鎖したり、庭・家周辺の片付けが難しい場合は、忌避剤で侵入口を守りましょう。

【自分で用意できる忌避剤の例】

  • イヤな匂いを出す忌避剤を購入する
  • ニンニク・唐辛子をペットボトルに入れて忌避剤にする
  • 木酢液をスプレーする
  • スピーカーで音を鳴らす(モーター音や発砲音、ブザー音が有効)
  • 防獣ネットを使う

このとき注意すべきなのは、忌避剤はハクビシンの通り道や侵入口に使わないと効果が薄いことです。臭いを使う方法も、音を使う方法も、部屋・屋根裏の奥などの届きにくい場所があります。

なお、この方法は効果が届きにくいところから侵入されることがあることと、定期的な交換が必要になることがデメリットです。

あくまで一時的な処置として、最終的には害獣駆除業者に依頼することをおすすめします。

まとめ

ハクビシンの糞を発見した際は、家や庭のどこかにハクビシンが住み着いていると考えられます。糞尿の除去とハクビシンの駆除、再侵入を防ぐ対策が必要です。糞尿自体は自力での処分が可能ですが、感染症リスクがあるので服装を工夫し、他の家財に触れないように回収していくことになります。

糞尿を取り除いても、ハクビシンの駆除には自治体の許可が必要です。許可を取るには時間がかかりますが、早めに対処すればするほど対策費用を抑えられるので、害獣駆除業者への依頼をおすすめします。