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2024年7月19日
コウモリの駆除に対して、自治体が補助金を出してくれることは基本的にありません。イタチやタヌキ、ハクビシンなどと違い、農作物に被害を与えることがないためです。さらに自然災害ではないので、火災保険も対象外です。しかし、早めの対処と業者選びの工夫で駆除費用を抑えることはできます。
この記事では、補助金が出ない理由と補助金が出なくとも安く駆除するポイントを中心に解説しています。業者を選ぶコツも紹介しているので「これからコウモリを駆除したい」という方はぜひお読みください。
目次
コウモリの駆除に補助金や保険金が出ることは基本的にありません。その理由は下記の通りです。
ここでは、補助金が出ない理由の詳細を解説していきます。
各自治体には「鳥獣被害に対する補助金」があります。
しかし、その対象はイノシシ、ハクビシン、アライグマ、カラス、サル、シカなどの「農作物に被害を与える害獣」であることがほとんど。コウモリは基本的に対象外です。
その理由は、コウモリのエサが昆虫で、農作物が被害に遭うケースはまずないためです。
自治体に連絡しても、駆除・捕獲はしてくれません。追い出す方法、駆除業者などの役立つ情報を教えてもらえる程度でしょう。
参考:福岡県朝倉市「コウモリについてのお知らせ」
参考:浜松市「家にコウモリが住み着いて困っている」
ただ、自治体の中には「コウモリ被害によりリフォームが必要になった場合」に対してリフォームの補助金を出しているところもあります。
保証範囲については自治体によって差が大きいので、もしリフォームが必要になった時点で市役所などへの相談をおすすめします。
「補助金がなくとも、火災保険に入っているから大丈夫」と考えている方がいらっしゃるかもしれませんが、コウモリは火災保険の対象外です。
コウモリの被害の原因の多くは、屋根の隙間や壁のヒビ割れ、通気口の劣化などの「家の経年劣化」や「家の使い方の問題」とみなされるためです。
火災保険の対象は自然災害なので、コウモリが理由では保険金は出ません。
もしも台風や地震で家が壊れ、そこからコウモリが侵入した際は、一部保険が適用される可能性もあります。ただし、この場合もコウモリ駆除そのものや、清掃・消毒作業に関しては保険ではなく、修理のために適用される形です。
これ以外にも、賃貸の場合は管理人の責任となる場合もあるので、一度相談してみましょう。
コウモリの駆除に補助金・保険金が出ないとはいえ、放置することはできません。放置すれば感染症やアレルギーのリスク・騒音ストレス・家屋へのダメージなどの恐れがあるため、駆除業者への依頼をおすすめします。
自力での駆除をおすすめしない理由は下記の通りです。
ここでは、自分でコウモリを駆除する問題点と業者に頼むメリットを紹介していきます。
コウモリは鳥獣保護法で守られているので、そもそも自分で駆除・捕獲はできません。
もし破った場合は「1年以下の懲役又は100万円以下の罰金」の対象になるため、個人では「追い出す」という形で対処することになります。
自治体に許可をもらえば自分で捕獲・駆除できますが、申請して許可が得られるまでには時間がかかります。
コウモリは群れで生活するので、その間に仲間が増える可能性がありますし、繁殖期である7~8月は子どもが生まれるかもしれません。
早めに対処するために、スピーディーに対処してくれる駆除業者に依頼しましょう。
コウモリの身体や唾液には病原菌が付着しており、素手で触るのは危険です。もし触れてしまったり、噛まれたりした場合にはすぐに病院を受診する必要があります。
コウモリが媒介する病気は下記の通りです。中には死亡のリスクが高い病気もあります。
【コウモリからの感染症・細菌の例】
参考:厚生労働省検疫所FORTH「コウモリと人の健康」
参考:NIID国立感染症研究所「狂犬病とは」
糞尿にも上記の病原のリスクがあるため、除去・消毒しなければなりません。
もし自分で作業したい場合は、糞尿に汚染されたホコリやチリにも病原体がついているので、舞い上がったホコリを吸い込まないための装備が必要です。少なくともマスク・手袋・ゴーグル・作業着を用意し、作業後は廃棄しましょう。
また、コウモリの身体やコウモリの糞尿にはダニ・ノミが寄ってきて、アレルギーの原因にもなります。糞尿は不衛生なだけではなくドブのような悪臭がするため、ゴキブリやハエが寄ってきます。
このような二次被害を防ぐために、早急な対処が必要なことも業者への依頼をおすすめする理由です。
コウモリの巣や糞尿には感染症リスクがあるため、絶対に除去・消毒する必要があります。しかし、その作業は難しく時間がかかるので、自分で行うのはおすすめしません。
例えば、掃除機で吸い込もうとすると、糞が砕けて空気中に散らばってしまいます。その部屋全体が汚染されてしまうため、絶対にやめましょう。
個人で糞尿の除去・消毒するためには、マスク・手袋・長袖の服・ゴーグルで身体を守る必要があります。ちりとり、ほうき、雑巾で糞尿を除去して、作業が終わった後に廃棄しましょう。そのとき着ていた服やマスク類も捨てないと危険です。巣は高所にあるので、作業中に落下してケガする恐れもあります。
このように、安全に対処するには神経を使う上、ホコリを吸い込んだだけで危険な感染症にかかるリスクがあるため、業者に依頼するのがおすすめです。
駆除の達人は、コウモリをはじめとする害獣駆除の専門業者です。電話・LINE・メールフォームでの相談は24時間対応ですので、まずはご連絡ください。
コウモリやその糞尿を見つけたときは、害獣駆除業者への依頼がおすすめです。下記の3ステップで業者を選んでいきましょう。
ここでは、業者を選ぶ際のポイントを具体的に説明していきます。
コウモリを駆除するために害獣駆除業者を選ぶときは、インターネットを使って自力で調査するか、自治体に紹介を受けるかの二通りの方法があります。
自力で探す際にはGoogleなどの検索エンジンに「コウモリ お住まいの市町村」などのキーワードで調べると評価の高い業者のサイトが見つかります。
気になるWEBサイトを見つけたら、会社の住所や代表者氏名が掲載されているか調べます。会社の実在を示す情報がない場合は、悪質業者の可能性が高いため危険です。
会社が実在しているとわかった後は、以下のような資格を持っているか確認していきましょう。サイトに掲載されていない場合も、問い合わせれば答えてくれます。
【コウモリ駆除業者に必要・有用な資格】
上記以外にも、損害保険に加入している業者をおすすめします。コウモリを駆除する際は家に入り、屋根裏や換気口に対して作業をします。そのため、どこかを壊してしまう可能性がゼロではありません。損害補償に加入している業者なら、一定金額内で保証してくれます。
必要な情報を集めた後は、口コミをチェックしていきます。自社サイトに掲載されてる口コミの他、相見積もりを作成してくれるサイトに掲載されている口コミも確認できるとベストです。
会社情報や口コミをインターネットで調べ終えたら、見積もりを依頼していきます。
このとき、最初から1社にしぼるのではなく、3~5社に相見積もりを頼みましょう。現地での無料見積もりに対応してくれる業者がおすすめです。
自分だけで探すのが大変な場合は、お住いの地域や被害状況を伝えると害獣駆除業者の相見積もりをしてくれるので、そちらを使うのでも構いません。
コウモリの駆除はWEBサイトを見るだけでは相場を把握するのが難しいので、見積書を比較していきます。
【コウモリ駆除の費用相場がわかりにくい理由】
見積書で最初に確認するべきなのは、作業項目です。他社と比べて不自然に作業項目が少ない場合や、合計金額しか記載されていない場合は、悪質業者の可能性が高くなります。
良心的な業者であれば、作業内容は見積もり段階でしっかり説明してくれます。相見積もりで料金やサービスを比較していると伝えれば、他社より安い価格を提示してくれる業者もいます。
見積書だけではわからない部分も問い合わせ、回答を通して信頼できる業者なのかを確認していきましょう。
コウモリを駆除した後は、侵入経路の封鎖などアフターケアが大切。しかし、アフターケアの詳細は見積書だけではわからないこともあります。
コウモリ被害の再発に備えて、アフターケアの種類と期間を問い合わせしておきましょう。
コウモリの再発保証は、部分保証と侵入保証の2種類。
駆除業者が対処した部分からの侵入が対象の部分保証、どんな場合でもコウモリ被害が再発した時点で対象になるのが侵入保証です。
契約時に「どちらの保証なのか」ということと下記のポイントをチェックしておきます。
【コウモリの再発保証でチェックしたいポイント】
コウモリの被害は対処が早ければ早いほど対策費用が安くなります。補助金がない代わりに、早期対応で費用を節約していきましょう。
コウモリの駆除に補助金が出ることはほぼありませんが、業者への依頼費用を安く抑える方法はあります。例えば、下記の3点がポイントになります。
ここでは、駆除費用が安くなる方法と理由を解説していきます。
コウモリは群れで生活するので、放置すればするほど数が増えていくかもしれません。繁殖期である7~8月ならば子どもが生まれるリスクもあります。
天井裏や外壁の隙間、瓦同士の隙間など、見つけにくい場所に大量に潜んでいるケースもあるので、1匹でも見つけたらすぐに駆除業者に依頼するのがおすすめです。
また、コウモリは同じ場所で排泄する習性があるため、糞尿が家の基盤にしみ込みダメージを与える恐れもあります。リフォームが必要になる前であれば、専用薬剤での除菌が可能なので、少しでも早い対応が作業費用節約のカギといえるでしょう。
コウモリ駆除は自治体で許可がないと違法となるため、自力でやるよりも駆除業者に依頼すると時間を短縮できます。その際、3~5社に相見積もりを頼むのがおすすめです。
コウモリ駆除の相場はわかりづらいですが、相見積もりを取ることで料金が高いのか安いのか判断しやすくなります。「他社の相見積もりの結果で依頼するかどうかを決めたい」と伝えると他社より安い費用を提示してくれる業者もあるので、一度話してみましょう。
他社より不自然に作業項目が少ない業者は、契約後に「実は作業を追加しました」と高額な請求書を持ってくることがあります。逆に不必要に高い薬剤を使いたがる業者もいるので「他と比べる」という作業はとても大切です。
コウモリの駆除を頼む際は「自社施工」ができる会社を選びましょう。
自社施工とは、その会社に雇われている専門家が実際に駆除・再侵入対策・リフォームなどのすべてを請け負うことです。
依頼人の希望や予算を聞き、どんな作業をすればいいのか一貫して同じ会社で考えてくれます。一方、仲介業者の場合は、都度専門家に依頼するため、仲介料や手数料がかかってしまいます。
同じレベルのサービスを受けても、自社施工のほうが費用を節約できるのでおすすめです。
コウモリの駆除には即日駆除も可能な「駆除の達人」がおすすめです。
メールフォーム・電話で24時間問い合わせ可能なので、1匹見つけた時点でお気軽に相談・無料見積もりをお申し込みください。
【駆除の達人の3つの強み】
駆除費用、殺菌・消毒費用、清掃費用、出張費用、深夜料金、休日料金、すべて込みで7,700円からの対応が可能です。
見積もりは無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
コウモリを駆除した後は、侵入防止対策をしたり巣や糞があった場所の消毒をしたりする必要があります。例えば、下記4点の対策は大切です。
ここでは、コウモリ駆除後に自分でできることを紹介していきます。もし駆除業者に依頼するなら、これらの対策はプロの技術と薬剤で行ってくれるので安心です。
コウモリの侵入を防ぐためには、以下のような場所を埋めたり、ふさいだりすることが大切です。
1cm程度の隙間があればコウモリが入り込んでしまうので、家の隙間やヒビを全て確認する必要があります。
【コウモリの侵入しやすい箇所】
コウモリが侵入しやすい部分をふさぐには、金網やパテ、パンチングメタルの利用がおすすめです。手軽に済ませたいのであれば、ネットをかぶせる方法もあります。
封鎖作業の後も、定期的に劣化・破損がないかチェックしていきます。
実際にふさぐのが難しい場合は、下記のような忌避剤を侵入口・通り道に設置するのでも構いません。
置き型タイプ(1,000円~3,000円) | ナフタリンなどのコウモリの嫌がる臭い・成分を放出して追い出すタイプの忌避剤です。倉庫のシャッターや屋根裏などコウモリの通り道に設置しましょう。ペットや小さなお子さんが倒したり、なめてしまう事故には注意が必要です。 |
スプレータイプ(800円~3,000円) | 倉庫シャッターや換気口などコウモリの通り道にスプレーしてコウモリの侵入を防ぎます。「コウモリの通り道以外には効果が薄いこと」と「ガスを使う場所では引火リスクがあるので使えない」には注意が必要です。 |
燻煙タイプ(700円~数1,000円) | 薬剤を部屋に焚く形で使います。屋根裏や床下など広いスペースの消毒。一時的な予防におすすめです。使う際は薬剤をかけたくない電化製品などにカバーをかけて守ります。 |
忌避剤についての詳細はこちらの記事で解説しているので、ぜひご覧ください。
ただし、侵入しやすい部分を実際にふさぐのとは違い、忌避剤の使用は有効な期間が限られています。効果持続時間を確認し、常に交換し続けなければなりません。
例えば、スプレータイプの効果時間は数時間ですし、1,000円の置き型忌避剤の効果は2〜3ヶ月で切れてしまいます。家の数か所に使用する必要があり、何年も続けることを考えると、駆除業者に対応してもらったほうが安く済む場合もあります。
コウモリの糞尿や巣には、危険な感染症の病原菌がついているため、除去と消毒が必要です。
感染症リスク以外にも、糞尿を放置すると悪臭が発生し、新しいコウモリやハエ、ダニ、ゴキブリなどの害虫が寄ってくるので、なるべく早く除菌・消臭する必要があります。
消毒は専用薬剤や高濃度アルコールで行います。糞尿に汚染されたホコリや家屋に触れるのも危険なため、手袋・ゴーグル・長袖の作業着で身体を守ります。砕けた糞やホコリ、チリは作業中に舞い上がるため、マスクも必須アイテムです。
作業に使った装備や糞尿を回収したチリトリ、ホウキ、雑巾類はすべて廃棄しなければ、別の場所が汚染されてしまうかもしれません。
このように、細かい神経を使う危険な作業ですので、駆除・捕獲・消毒だけでも業者に依頼するのをおすすめします。
コウモリが暮らしていた場所はノミやダニも発生しています。駆除と消毒が終わった後は、ノミ・ダニ用の燻煙材で駆除していきましょう。
燻煙材の煙は上に移動していくので、屋根裏やコウモリの巣の下に設置するのがおすすめです。煙を焚く前に、精密機械にカバーをかけたり、移動させたりして故障を防ぐ必要があります。
その後は、消臭スプレーなどで糞尿の匂いを取り除きます。そのままにしておくとハエやゴキブリなどが寄ってくる二次被害が発生するので、なるべく早く終わらせましょう。
コウモリの侵入口の封鎖・忌避剤の利用は経年劣化を避けられません。コウモリが侵入しない環境を作っていくことが大切です。
コウモリが好む環境とは、川や水たまりなどが近くにある薄暗い場所です。コウモリの好物である蚊や昆虫は、わずかな水でも繁殖してしまうためです。
外にできた水たまりだけではなく、空のジョウロやバケツ、植木鉢などの陽気に水がたまった状態も危険です。使い終わった後は片付ける習慣をつけましょう。
水たまりができやすいときは、土の一部を積んで水が流れやすいようにします。それでも改善しない場合は、一度専門家に見てもらったほうがいいでしょう。
コウモリは農作物に被害を与えないため、自治体の補助金の対象になりません。外壁や天井に糞尿でダメージを与えますが、自然災害ではないので火災保険も対象外です。駆除費用を抑えるためには、早期発見・対応が大切です。「相見積もりでサービスと料金を比較している」と伝えれば値下げしてくれる業者もあるので、早めに業者に依頼しましょう。
自分でも侵入対策することはできますが、忌避剤の購入や定期的な点検が必要なので、業者に頼んだほうが安く終わる場合もあります。無料で見積もりを作成してくれる業者はたくさんあるので、一度相談してみましょう。
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