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2024年7月28日

タヌキとアライグマの違い【身体・習性・糞尿・侵入経路の違いを解説】


タヌキとアライグマの被害は「雑食で甘い作物を食い荒らす」「同じ場所に糞尿をして悪臭が発生する」といった共通点があります。どちらも早めに害獣駆除業者への依頼をおすすめします。

見分けたいというときは、しっぽの模様に着目しましょう。足跡や果物の食べ方などにも違いがあるので、姿を見なくとも見分けることが可能です。

この記事では、タヌキとアライグマを見分けるコツや被害に遭わないための対策を紹介しています。

タヌキとアライグマの身体・習性の違い

タヌキとアライグマは一見似ているイメージですが、しっぽや足跡、性格などが異なります。

  • タヌキとアライグマの身体の特徴の違い
  • タヌキとアライグマの習性の違い

ここでは、上記の2点に分けて見た目と行動の違いを見ていきましょう。

タヌキとアライグマの身体の特徴の違い

まずはタヌキとアライグマの見た目の違いを見ていきます。

タヌキの体毛は灰色っぽく、身長は40〜60cm、体重は3〜10kgです。タヌキの置物は目の周りが茶色いことが多いですが、実際には黒いので注意しましょう。おでこの辺りは白く、ヒゲはありません。

一方、アライグマには灰色っぽい個体や茶褐色の個体がいます。体長は50〜100cm程度、体重は4〜10kg程度です。タヌキと違い、白いヒゲがあります。

タヌキとアライグマの大きさや体の色は似ており見分けにくいため、まずはしっぽに注目しましょう。アライグマのしっぽは長く、シマ模様が特徴です。一方、タヌキのしっぽは短く、模様がありません。

耳の周りの色もタヌキは黒、アライグマは白という違いがあります。

参考:加西市「アライグマとタヌキの見分け方」

また、タヌキは4本指、アライグマは5本指であるため、足跡で見分けることもできます。足を直接見て確認するのは、ひっかかれるリスクがあるので絶対にやめましょう。

タヌキとアライグマの習性の違い

タヌキとアライグマはともに夜行性・雑食・ため糞をするといった共通点があります。

しかし、指の数が違うことから器用さに違いがあります。タヌキはアライグマほど木登りが得意ではなく、天井裏よりは床下に潜むケースが多いです。高いところに侵入する際は塀や柵をつたっていく形になります。

アライグマは木登りが得意で、バランス感覚にも優れています。そのため、塀や柵で侵入対策がしにくいといえます。天井裏に潜むケースが多いです。

最も違いがあるのは性格で、タヌキは臆病であることに対し、アライグマは狂暴です。外で暮らしているペットや家畜がアライグマに襲われた事例もあります。

ただし、臆病なタヌキも繁殖期や子育て中には襲ってくることがあるので、どちらも不用意に近づくとケガのリスクがあることには変わりありません。

タヌキとアライグマの被害の違い

タヌキとアライグマは、どちらも食害や足音による騒音や糞尿の異臭・家屋へのダメージ、感染症のリスクなどの被害をもたらします。被害の内容が似ているため見分けにくいのですが、糞の形と作物の食べ方に明確な違いがあります。

  • タヌキ・アライグマの糞尿の違い
  • タヌキ・アライグマの食害の違い
  • タヌキ・アライグマの侵入経路の違い

ここでは、家や畑の被害状況を見て、どちらが侵入しているのかを見分けるポイントを紹介していきます。

タヌキ・アライグマの糞尿の違い

タヌキもアライグマも雑食なので、糞尿の臭いは強烈です。一か所に糞をし続ける「ため糞」の習性があるので、同じ場所にどんどん糞尿がたまっていきます。

糞を見分けるポイントは、大きさと色です。タヌキの糞は丸く、大きさは2~3cm程度。色は黒く、果物などの種が残っていることもあります。

アライグマの糞は細長く、長さは5~18cm、直径は約2~3cm程度です。色や形が食べたものによって変わり、虫の羽、動物の骨、植物の種などが入っていることが多いのも特徴です。

丸くて黒いものはタヌキ、細長いものはアライグマと考えるとわかりやすいでしょう。

タヌキ・アライグマの食害の違い

タヌキもアライグマも雑食で、トウモロコシ、サツマイモ、カボチャなどの甘い野菜やリンゴ、ミカン、スイカ、イチゴなどの果物を好む傾向があります。

しかし、食べ方には大きな違いがあるため、見分ける手掛かりになります。

タヌキは4本指で、さほど器用ではありません。作物を食べる際は、基本的にその場で噛みちぎってしまいます。例えば、トウモロコシならば根本から折ってその場で食い散らかすのが特徴です。

一方、アライグマの指は5本あり、作物の皮をむくことができます。トウモロコシならば皮をむいて食べますし、スイカは一部に穴をあけ、その穴に手を突っ込んで食べてしまいます。

タヌキとアライグマの侵入経路の違い

タヌキとアライグマは、どちらも換気口や壁の穴、増築部分の隙間などを使って侵入してきます。どちらも自分では穴を掘らないので、地面を掘って侵入してくるという心配はありません。

しかし、どちらも木登りが得意なため、高所から侵入することがよくあります。

ただタヌキとアライグマのジャンプ力は違うので、侵入経路はやや異なります。

タヌキのジャンプ力は1m程度で、木や柵を登って行動するため、伝うものがなければさほど高所には侵入できません。そのため、屋根裏よりは床下に入り込んでいるケースが多いようです。もちろん、木や塀をつたって屋根裏に入り込むことはあるので、周辺の木や塀がある場合は注意しましょう。

一方、アライグマのジャンプ力は垂直1m10cm程度。数字で見るとさほど差がありませんが、アライグマの厄介な点はバランス感覚が優れている点です。

針金の上でもしっぽでバランスをとってわたってしまいます。このため、屋根の重なり部分の隙間を利用して天井裏を住処にすることが多い傾向があります。

力も強いので、もろい木材や床材を食いちぎって室内に入ってしまうこともあるようです。

「タヌキとアライグマは似ているけれど、侵入の仕方に関してはアライグマの方がややバリエーションが豊富」と思っていいでしょう。

タヌキ・アライグマ被害を発見した際の対処法

タヌキやアライグマの被害内容は異なりますが、対処法は似ています。少なくとも下記の4点が必要です。

  • 糞尿を除去・消毒する
  • タヌキやアライグマを駆除する
  • 巣を撤去してダニ・ノミを駆除する
  • 再度侵入されないように対策する

自分で対処できる部分と業者に任せる部分、どちらもありますので紹介していきます。

糞尿を除去・消毒する

タヌキやアライグマの糞尿には危険な病原菌が含まれているので、見つけ次第取り除きましょう。

掃除機で吸い込むと、掃除機が汚染されるだけでなく、糞尿に汚染された空気が空気中にちらばってしまうので、絶対に使ってはいけません。

糞が散らばるのを防ぐには、高濃度アルコールで湿らせ、拭き掃除で取り除きます。糞の量が少なければ、ガムテープなどで取り除く方法もあります。

糞尿の除去が終わったら、高濃度アルコールや専用の薬剤を吹きかけて消毒していきます。

タヌキやアライグマを駆除する

糞尿を取り除いた後は、タヌキやアライグマを駆除します。

しかし、どちらも鳥獣保護法で守られた野生動物のため、捕獲・駆除の際には市役所などに申請する必要があります。

手続きは2週間〜3か月近くかかるので、待っている間に糞尿被害や食害が拡大してしまうかもしれません。害獣駆除業者に依頼したほうが早く対策をとってもらえ、被害を抑えることができます。

市販の忌避剤などで追い出すこともできますが、戻ってきてしまうこともあるため、根本的な解決のためにはしっかりと捕獲・駆除することが大切です。

害獣駆除には「駆除の達人」をご検討ください

駆除の達人はタヌキにもアライグマにも対応できる害獣駆除の専門業者です。電話・LINE・メールフォームでの相談は24時間可能ですので、まずはご連絡ください。

巣を撤去してダニ・ノミを駆除する

タヌキやアライグマを駆除した後は、巣の撤去と消毒が必要です。巣には糞尿や寄生虫、ダニ・ノミが大量に含まれているため、取り除いた後はビニール袋にしまい、ビニール袋ごとゴミ袋に入れて処分します。

巣を撤去した後もダニ・ノミがその周辺に残るので、市販の燻煙剤で駆除しましょう。燻煙剤は部屋の奥や家具の陰には届きにくいというデメリットがあるので、しっかり部屋中にいきわたるように設置することが大切です。

再度侵入されないように対策する

タヌキもアライグマも、1匹駆除しても別の個体が入り込む可能性があります。再度被害に遭わないためには、侵入経路をふさいでおきましょう。

侵入経路をふさぐ際には、金網やパテを使って換気口などをふさいでいきます。天井裏などの高所や床下などの作業が難しい部分が多いため、自分で対処する自信がなければ害獣駆除業者に依頼しましょう。

手軽に対策したい場合は、害獣ネットや忌避剤を置くだけでも構いません。定期的に点検・交換する必要がありますが、業者に依頼するまでの簡易的な対策としては有効です。

タヌキやアライグマを駆除する業者の選び方

タヌキはアライグマを駆除する際は、害獣駆除業者がおすすめです。糞尿の消毒までは自分でもできますが、自力での駆除は自治体の許可が必要となるため、業者に任せたほうがスムーズです。

  1. 資格・実績・口コミを調べる
  2. 相見積もりで料金を比較する
  3. アフターケアの内容・期間をチェックする

ここでは、選ぶ際のポイントを紹介していきます。

1:資格・実績・口コミを調べる

タヌキやアライグマを駆除する依頼先としては、害獣駆除業者がおすすめです。駆除・消毒・侵入対策を一つの業者が請け負ってくれます。

害獣駆除業者を選ぶ際には、市役所などで紹介を受けるか、自分で探すかの2通りの方法があります。

自分で探す場合は、Googleなどの検索エンジンに「駆除したい害獣 駆除 お住まいの地域」と入力するのがおすすめ。アクセス数が多いものを表示してくれます。Chat GPTで「〇市でタヌキを駆除できる業者を5つピックアップしてください」などと入力する方法もあります。

どの方法で探した場合でも、必ず企業のWEBサイトを確認することが大切です。

まず、住所や代表者氏名が掲載されていない場合、悪質な業者であるリスクが高いといえます。鳥獣保護法について触れていない場合も危険です。

糞尿によるシミや腐敗が発生している場合は解体・リフォームが必要となるので、解体工事登録がある業者であるかもチェックしておきましょう。

さらに、床下や天井裏に入ることが多いので、万が一家屋が損傷を受けたときに備え、損害賠償保険に加入している業者だとより安心できます。

必要な情報をチェックした後は、口コミをチェックしていきます。企業のWEBサイトに掲載されたものだけでなく、一括見積もりサイトや害獣駆除業者について紹介しているWEBサイトで確認できると、客観的な意見なので安心です。

最後に、実績を見てタヌキとアライグマ、どちらが得意な業者なのかを判断しましょう。

2:相見積もりで料金を比較する

WEBサイトや問い合わせで確認できる業者かどうかをチェックした後は、3~5社に見積もり依頼をしましょう。1社だけだと相場がわかりにくいので、相見積もりで費用や作業内容を比較していきます。

【タヌキやアライグマの駆除相場がわかりづらい理由】

  • 追い出し・捕獲のどちらの方法による駆除が適切かわからない
  • 侵入口の封鎖など再発防止策の範囲がわからない
  • 糞尿の掃除・消毒が必要になる規模がわからない
  • 家屋へのダメージによっては解体・リフォームが必要になる

見積書で最初に確認するのは作業項目です。他社と比べて不自然に作業項目が少なかったり、高額な薬剤を使っていたりする業者は、悪質な業者である可能性が高いです。合計金額しか掲載しない業者も、契約した後に「追加の作業が発生した」といって高額な請求をふっかけてくることがあるため、注意しましょう。

良心的な業者は、作業内容についての質問にしっかりと回答してくれます。悪質な業者は契約を急がせる傾向がありますが、一般の業者であれば「相見積もりで値段を比較してから決めたい」と伝えれば契約を待ってくれるので、納得できるまで質問・比較しましょう。中には他社よりも安い価格を改めて提示してくれる業者もあります。

3:アフターケアの内容・期間をチェックする

相見積もりで費用と作業内容を確認した後は、WEBサイトや問い合わせでアフターケアについてチェックしていきます。

タヌキやアライグマを駆除した後は、侵入経路をふさぐ再発防止策を行ってくれます。今回被害があった部分以外に、家中点検して対策してくれる業者がほとんどです。

しかし、その保証期間と、再発時の対応については業者ごとで違うので注意しましょう。

駆除業者が侵入対策をした部分からの再発に対応してくれる「部分保証」、どんな場合でも再発した時点で対処してくれる「再発保証」の2種類の保証があります。

契約する前に補償範囲・期間をチェックして、再発してしまった場合に備えましょう。

【タヌキ・アライグマの再発保証でチェックしたいポイント】

  • 保証期間は何年か
  • 再発したとき時は無料で対処してくれるか
  • 定期的な再発チェックがあるか

タヌキやアライグマによる被害は、対応が早ければ早いほど費用が抑えられます。定期的に再発していないかチェックしてくれる業者なら、早期発見につながるためおすすめです。

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まとめ

アライグマのしっぽはシマ模様が特徴で、足跡が5本指です。タヌキのしっぽには模様がなく、4本指の足跡が残ります。作物の食べ方にも違いがあり、皮をむいたり穴をあけていたりするのならばアライグマの可能性が高いです。直接かじりついている場合は、タヌキかもしれません。

アライグマは狂暴・タヌキは臆病という性格の違いもありますが、どちらも不用意に人が近づけばかみついたり、ひっかいたりする可能性はあります。ケガや糞尿による感染症リスクも高い上、駆除には自治体の許可が必要なので、ぜひ害獣駆除業者に依頼して対処しましょう。