悪臭や食い荒らし アライグマ駆除

アライグマ駆除は自分でできる？被害を防ぐための退治方法や注意点を紹介

家の周りでアライグマを見かけたら、驚いてしまうでしょう。
一見するとかわいいアライグマですが、放置すると建物の損傷や騒音被害、健康被害に繋がります。
中には、「アライグマは自分で駆除できるの？」と気になっている人もいるでしょう。
この記事では、アライグマ駆除の自分でできる方法やアライグマがもたらす被害をお伝えします。
アライグマの駆除をして安心して暮らしたい人は、ぜひ参考にしてください。

アライグマとは？

アライグマとは、アライグマ科アライグマ属に分類される動物です。
もともとはメキシコやアメリカやカナダに生息していた動物でした。しかし、昭和にアライグマを主役にしたアニメが大ヒット。その影響で、ペットにする目的で日本へ持ち込まれ、繁殖して野生化しました。
体長は50〜100cm程度、体重は4〜10kg程度です。アライグマは約10cmのすき間から侵入できるとされています。夜行性であるため、夜から朝方にかけて活動します。
かわいい見た目をしていますが、凶暴な性格のため、むやみに近づくのは危険です。雑食であるため、農作物から昆虫類、魚類、爬虫類などさまざまなものを食べます。
1回の出産で3〜5頭の子どもを産むため、放っておくとあっという間に繫殖してしまいます。
一見するとタヌキやアナグマと似ていますが、アライグマは尻尾がしま模様になっているので、尻尾で見分けられます。

アライグマがもたらす被害

アライグマがもたらす被害は、次のとおりです。

• 足音による騒音
• 糞尿による悪臭や汚損
• 糞尿による害虫の発生
• 感染症の発生
• 農作物への被害
• ペットへの被害
• 「家にアライグマがいる」という精神的な負担

アライグマは夜行性のため、夜から朝にかけて天井裏で動き回り、騒音の被害を出すので注意が必要です。子どもが生まれると騒音の被害はさらに大きくなります。
アライグマが家に棲みつくと糞尿の被害が出ます。糞尿により悪臭が発生したり、建物が汚損したりする恐れがあります。
また、糞尿により、ハエやゴキブリなどの害虫が発生します。アライグマの体にはダニやノミが付着しているため、感染症の原因になることも考えられます。アライグマが原因で狂犬病、レプトスピラ症、アライグマ回虫症など、深刻な病気に感染する恐れがあります。
なお、アライグマによる農作物への被害も考えられます。大切に育てた農作物を食い荒らされてしまうかもしれません。
アライグマは凶暴なので、ペットが被害を受ける場合もあります。
さらに、家にアライグマがいることで、「家にいてもアライグマが気になって、安心できない」と強いストレスを感じる恐れもあります。

アライグマを放置しておくと危険

「アライグマはそのうち居なくなるかもしれない」とコウモリを放置するのは禁物です。アライグマが一度家に棲みついてしまうと、基本的に自然に居なくなることはありません。
アライグマを放置をしていると、出産して被害が増える恐れがあります。
早期に対処したら少額で済んだ被害も放置したことで、高額な建物の修繕費が発生する場合もあります。
「アライグマがいるかもしれない」と感じたら、早めに駆除することが賢明です。

アライグマの捕獲には許可が必要

アライグマは特定外来生物に指定されており、鳥獣保護法で保護されているため、捕獲には許可が必要です。鳥獣保護法に触れてしまうため、勝手にアライグマを殺すこともできません。
自治体にアライグマの捕獲の申請をして、許可が下りてから捕獲をするようにしましょう。
ただし、許可が出るまでには、2週間〜3か月近くかかることもあります。早く解決したい場合は、業者に依頼するのがおすすめです。

参考：鳥獣保護法

アライグマ駆除を自分で実施する方法

自分でできるアライグマ駆除の方法は、次のとおりです。

• 強い光や音
• 嫌がるニオイを使う
• エサになるものを置かない

それぞれ解説していきます。

超音波や大きい音

超音波や大きい音でアライグマを追い払います。超音波や大きい音を発生する機械を使いましょう。また、大きな音でアライグマを追い出すために、爆竹を使う方法もあります。
ただし、アライグマが強い光や大きい音に慣れてしまうと効果がなくなってしまいます。

嫌がるニオイを使う

アライグマが嫌がるニオイを出す忌避剤（きひざい）を使いましょう。
忌避剤はアライグマの住処に投げ入れたり、アライグマが通りそうな場所に設置したりしましょう。
木を焼くとき発生した煙から作った「木酢液（もくさくえき）」、ハッカ油やクレゾール石けん水もアライグマの嫌がるニオイなので、スプレーにして使ってもよいでしょう。
ただし、アライグマがニオイに慣れてしまうと追い出す効果が出にくくなります。

エサになるものを置かない

アライグマが棲みつかないよう、エサになるものを置かないことも大切です。
生ゴミを捨てるゴミ箱はふたつきのものにしましょう。また、ペット用のフードは必要な分だけを置くようにして、出しっぱなしにしないことが大切です。
果実や野菜などの農作物は柵で囲んで、アライグマが食べられないようにしましょう。
電気柵を設置する場合は、人が誤って触れないように「注意表示板」を貼る必要があります。

アライグマ駆除を自分でおこなう難しさ

最初は追い出せても、アライグマが光や音、ニオイに慣れて戻ってきてしまう恐れがあるからです。
自治体に許可をもらっても、捕獲器を設置して待つしかないので、時間がかかります。捕獲できても、殺処分は原則自分でおこなう必要があるので、負担が大きいでしょう。
アライグマは凶暴な上、噛まれると感染症のリスクがあり、危険がともないます。また、アライグマ駆除をおこなったあとに、糞尿の除去や害虫の駆除もおこなう必要があるため、大変です。
侵入経路を塞がない限り、また戻ってきて追い出してもまた来てしまう恐れがあります。
アライグマの駆除は難易度が高いと言われているので、何度追い出しても根本解決にならない場合もあります。
時間やお金を節約したいなら、業者に依頼した方が結果的に安く済む場合も多いです。

アライグマ駆除を業者に依頼した場合の費用は？

アライグマ駆除を業者に依頼する場合の費用の相場を一覧表にしました。

※ 一般的な80㎡～150㎡のお家の場合です。
150㎡以上のお家や寺院、法人様の場合はお問い合わせ下さい。

アライグマ駆除の料金は敷地面積の広さ、被害状況により燻煙剤や薬剤の使用量、作業人工も変わってきます。
そのため、詳細な金額をお知りになりたい場合は無料現地調査・お見積もりを依頼すると良いでしょう。
なお、追い出し後の対策が最も重要です。アライグマ駆除の後の対策も料金に含まれているかどうか、確認しておきましょう。
また、業者を選ぶ際は、再発保証(アライグマが再侵入した場合に、無償で対応する)がついているかを確認するようにしましょう。
料金がどれだけ安くても、再発保証がついていない会社には絶対に頼まない方がいいでしょう。なぜなら　再発保証を付けれない業者は、駆除に自信がないためです。
害獣駆除は難易度が高く我々プロでも再発することがあります。そのため、再発保証の重要性は極めて高いです。
アライグマ駆除の後の対策で具体的にやっておきたいことは、次の章で解説します。アライグマ駆除の中でも一番重要なので、覚えておきましょう。

アライグマ駆除をおこなった後にやっておきたこと

アライグマ駆除をした後にしたいことは、次のとおりです。

• 侵入経路を塞ぐ
• 糞尿や巣の除去
• 消毒作業
• ノミ・ダニの駆除
• エサになるようなものを置かない

専門的な技術や知識が必要だったり、感染症のリスクがあったりするので、業者に依頼するのが賢明です。

侵入経路を塞ぐ

アライグマが再び侵入してこないように侵入経路を塞ぎます。アライグマは約10cmのすき間があれば侵入できるとされています。

パンチングメタル（穴の開いた金属製の板）や金網を使って侵入口を塞ぎます。アライグマは力が強いので、しっかりと侵入経路を塞ぐことが重要です。

• 換気口
• 壁の穴
• 床の通気口
• 屋根の重なり
• 増築部分のすき間

なお、侵入経路を塞ぐのは、糞尿の除去、害虫の駆除、建物の修繕が完了してからにしましょう。先に侵入経路を塞ぐと、糞尿の除去、害虫の駆除、建物の修繕の作業がしにくくなってしまうためです。

糞尿や巣の除去

アライグマの糞尿の除去をおこないます。
アライグマの糞尿には感染症の原因になる菌が含まれているため、早めの除去が必要です。
糞尿を除去したら、糞尿があった周りの場所の消毒もおこなってもらいましょう。
消臭作業も合わせておこなってもらうと、悪臭に悩まされる心配がありません。

消毒作業

アライグマによって建物が汚損するなどの被害を受けた場合は、消毒をしてもらいましょう。

ノミ・ダニの駆除

アライグマはノミやダニなどの外部寄生虫が付いている事が多く、巣やフン尿にも付着し、人間やペットにも感染する危険性があります。
ノミやダニは皮膚炎やアレルギーなどの皮膚病を引き起こすだけでなく、感染症の感染源となる危険性を持ち合わせているため、アライグマの駆除後にはノミやダニの駆除も行う必要があります。

エサになるようなものを置かない

アライグマのエサになるものを家の周りからなくしましょう。
ゴミ箱を蓋付きのものに替えたり、ゴミ捨て場に防鳥ネットをかけましょう。また、アライグマは夜行性なので、生ごみは朝出すようにすると、アライグマに生ごみを荒らされるリスクが減ります。
農作物を守りたい場合は、電気柵を設置しましょう。また、農作物はできるだけ早く収穫したり、地面に落ちたものを残しておかないようにしましょう。

アライグマ駆除に関するよくある質問

アライグマ駆除に関するよくある質問と回答は次のとおりです。

• 許可なくアライグマを駆除するとどうなる？
• 捕獲したアライグマをペットにしてもいい？

順番に解説していきます。

許可なくアライグマを駆除するとどうなる？

アライグマは鳥獣保護管理法によって保護されています。
そのため、許可を得ずにアライグマの捕獲や殺すと、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される恐れがあります。

捕獲したアライグマをペットにしてもいい？

捕獲したアライグマをペットにするのは避けた方がいいでしょう。
野生のアライグマにはダニやノミが付着しており、感染症のリスクが高いからです。
もともとペットとして持ち込まれたアライグマですが、性格が攻撃的で捨てられた背景もあるので、ペットとして飼うのは現実的ではありません。

まとめ：アライグマ駆除は業者への依頼がおすすめ

アライグマは愛らしい見た目をしていますが、凶暴な上に、さまざまな被害をもたらします。
もし家の中や周りでアライグマを見かけたり、痕跡を見つけたりしたら早めに駆除しましょう。
アライグマ駆除は早めに対応するほど対応が容易になります。
しかし、アライグマ駆除は素人には難しいです。追い出してもまた戻ってきてしまう恐れがあります。
そのため、アライグマ駆除は専門的な技術や知識を持っている業者に依頼するとよいでしょう。業者に依頼すれば、完全にアライグマを駆除してくれます。
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